2016年06月06日

Game 2 - 2016 NBA Finals

2016 NBA Finals Game2 Golden State Warriors ゴールデンステイト・ウォリアーズ

Strength in Numbers Tee

NBAファイナル第1戦でウォリアーズが見せつけた"数の力”

NBAファイナル第1戦、ベンチプレイヤーたちの活躍でウォリアーズが勝利したのを見ていて、ふと、ジャッド・ブッシュラーのことを思い出した。90年代後半、2度目の3連覇のときのシカゴ・ブルズにいたベンチプレイヤーだ。

ずば抜けたスキルを持っていたわけではなかったが、ジャンプ力や運動能力は高く、ハッスルプレイが身上の選手だった。ブルズでは、毎試合のレギュラーローテーションから外れていることが多かったが、それでもプレイオフの大事な試合で1~2分出てきて、リバウンドを取ったり、スティールを奪ったりして、チームに貢献していた。

フィル・ジャクソンは、スター選手ばかりでなく、ブッシュラーのような11番目、12番目の選手たちの持ち味を引き出すこともうまかった。そして、ブッシュラーらも、チームの中で自分にもやるべき役割があると信じ、出番を与えられたら、きっちり仕事をしていた。

なぜ他の控え選手でなくブッシュラーを思い出したかというと、彼はスティーブ・カー・ヘッドコーチの大学時代のチームメイトで、今でも頻繁に連絡を取りあう親友だからだ。カーも、12番目や13番目の選手に対して、ブッシュラーが当時のブルズで感じていたようなチームの一員であるプライドを持っていてほしいと思ってコーチしているのだろうと想像していたのだ。

[コラム]Strength in Numbers――スティーブ・カーHCの巧みなベンチプレイヤー起用法(宮地陽子) | NBA Japan

1996年優勝当時のスティーブ・カーとジャッド・ブッシュラー(左)。ブッシュラーは平均10分以下の出場時間ながら貴重なベンチプレイヤーとして96~98年の3連覇に貢献した

第1戦翌日の囲み取材で、カーはこう話していた。

「自分も、キャリアの半分はローテーション入りしていて、半分は入っていなかった。だから、11番目、12番目の選手になる気持ちというのはわかる。試合に出られず、貢献していると感じられないというのは、とても孤独なんだ」。

フィル・ジャクソンは、ベンチプレイヤーたちに、そういった孤独をあまり感じさせなかった。

「フィルのもとでプレイしていたとき、ロスターにいる選手が2週間以上、試合に出ないということは珍しかった。試合の真最中に、まるで思いつきのように(ふだんは試合に出ないような)選手を、2分ぐらい出すんだ」。

カーは当時を思い出しながら語った。

「フィルが天才だったのは、ベンチの選手たちを使うことで強いチームを築いていたこと。レギュラーのローテーションの中でなくても、どの選手も出すんだ。どの選手もチームにとって大事だということや、いつでも準備をしておくようにと思い出させるための、彼流のやり方だった」。

11番目、12番目の選手も、競争を勝ち抜いてきたNBA選手なのだが、プレイオフに入って競争のレベルが上がってくると、そのことを忘れてしまったかのように限られた選手たちに頼るコーチは多い。

カーは「このチームは最初から選手層が厚かったから、私の仕事は簡単だ」と言う。だからこそ、昨シーズン、ウォリアーズのヘッドコーチになってすぐに、“Strength in Numbers”というキャッチコピーを考え、トレーニングキャンプで選手たちに見せる映像クリップに盛り込んだ。「数による強さ」、つまり、「全員で戦うことの強さ」という意味だ。去年のプレイオフから、チームのスローガンとしても使われている。

たとえば、ファイナル第1戦で合計11分半出場し、ショーン・リビンストンと共にチームのスパークとなる活躍をしたリアンドロ・バルボサもそうだ。彼のウェスタン・カンファレンス決勝第7戦での出場時間はわずか2分22秒。それでも第3クォーター終盤に、ドライブインからのフローターを1本決めている。

「僕らのベンチには、リーグに長くいて、経験豊かな選手がいるから、みんなが犠牲になることができるんだ」とバルボサは言う。

「確かに、試合に出るのは2分、3分かもしれないけれど、それでもみんな心構えができて試合に出ている。スティービー(カー)はコート上で起きていることにあわせて、どの選手を出すのがいいのかをよく理解している。きのうの夜(第1戦)も、そういう夜だった。スターターが活躍できていなかったけれど、ベンチが入ってきて、いい仕事をすることができた。日曜(第2戦)はまた違う状況になるかもしれない。でも、僕らはいつでも準備ができているよ」。

プレイオフに出てくるようなチームは、どこもスター選手たちが活躍したときには取りこぼさずに勝つことができるチームだろう。しかし、シーズンの最後まで勝ち残ることができるのは、スター選手が抑えられたり、不調だったりしても、それでも何らか勝つ道を見つけられるチームなのではないだろうか。

第1戦は、王者ウォリアーズがそんな強さを見せつけた試合だった。

文:宮地陽子 Twitter: @yokomiyaji

[コラム]Strength in Numbers――スティーブ・カーHCの巧みなベンチプレイヤー起用法(宮地陽子) | NBA Japan


ま こうなるよな 
Golden State Warriors ゴールデンステイト・ウォリアーズ Cleveland Cavaliers クリーブランド・キャバリアーズ

GSW 110 - 77 CLE


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posted by Team Zion at 12:45| 🏆 NBA / WNBA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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